養育費は、基本的には、受け取る側と支払う側の収入、子どもの数、子どもの年齢によって決まります。
受け取る側の収入が増えると、もらえる養育費の額が減るので、たくさん働くと損をするのでは??という質問をしばしば受けます。
たとえば、50万円収入が増えたら、もらえる養育費が50万円減ると思われているなら、それは誤解です。
養育費算定表で見てみると、0歳~14歳の子ども一人について、受け取る側が年収0円、支払う側の給与収入が年収400万円のとき、養育費は月額4~6万円です。
ここで、受け取る側の給与収入が年収125万円以上になると、養育費は月額2~4万円になります。つまり、養育費は年額で24万円程度減るのですが、増えた年収分125万円も減るわけではありません。
さらに、その後、受け取る側の年収がいくら増えても、養育費は月額2~4万円から減ることはありません。
ですから、養育費を受け取る側としては、働いただけ養育費が減ることはないので、能力に応じて働くことがよいといえます。